monotonica Engimono Notebook and more

monotonicaの論文読み (2)

読んだ論文を記録に残すやり方の検討。(おそらく随時アップデート)

背景

一言に研究活動といっても色々なやることがあって、その中のひとつには他者の論文を読むことも含まれる。 対象とする研究領域の先行研究を知ることで、まだ取り組まれていない部分だったり、あるいはもっと掘り下げるべきテーマを考えることができる。 しばらく論文を読んでいないうちに、自分がどうやって論文を読んでいたか/まとめていたかをすっかり忘れてしまったので、そのあたりを再構築してみようと試みる。 文献を読んで・うまいまとめを作ることで内容の理解や記憶の取り出しが容易になるだろう、という期待があって、それは論文に限らず他の場面でも応用が効くと考えている。 この記事では「他者の論文を読む」活動のうち、特に読んだ内容をまとめる方法に焦点を当てる。

方法

前提条件としての方向性として、個別具体の手法を知るのではなくて研究の流れを追うことをやりたい。 そのための心構えとして論文の読み方 / How to surveyを参考にする。

世の中に論文読みに関する情報は多くある。 僕は昨年初にあった(と記憶している)論文の読み方についての議論を参考にした。 また、矢谷流論文の読み方論文ノートのことは良く分かりません!を参考にした。

記録するもの

  • 論文タイトル (title): キーワードとして。

    • monotonicaの論文読みで作ったフィードを眺めていたら、タイトルだけからでもわりと有益な情報が得られることに気づいた。

  • 背景・課題 (background): 階層的に捉えておく。

    • ターゲットを含む研究領域の課題

      • ターゲットの持つ課題

        • さらに個別具体の課題(論文で扱う程度の粒度)

    • その個別具体の課題に対して、すでに取り組まれてきたこと/まだ取り組まれていないこと

  • 目的 (objective)

    • この論文で何をするのか

    • どこまでを取り扱おうとしているのか(課題そのものではなく、課題解決のはじめのワンステップに取り組みました、というケースもままあるのて注意する)

  • 手法 (method)

    • スキーム、問題設定(検証と妥当性確認)

    • なぜそれらでよいと仮定したのか、のjustification

  • 結果 (insight)

    • 結果の内容

    • 目的に対して、どのように達成が判断されたかのロジック

  • (One-sentence) Contribution Summary: 矢谷流論文の読み方で紹介されているように、貢献を1行でまとめる

    • [Author]は[Motivation]という課題のため,[Method]を行い,[Insight]がわかった.

  • Reference

    • DOIなどの論文情報

    • 次に読みたい論文

6-pager、期待と課題

これらをアマゾンの最強の働き方 [Bryar, 須川訳, 2022] [1] で紹介されていた6-pagerを参考にしてやりたい。 書籍にあった6-pagerの例を見ると1ページあたり1000字といったところで、6ページでは6000字になるがそこまで大がかりなものを作るつもりはなく、2ページ2000字程度が自分にはちょうどよさそうと感じた。 本家の6-pagerでは1ページあたり約3分で読むとあって、すると2ページでは読むのに5分はかかるが10分はかからなそう、といった塩梅なのも悪くない。 そしてできるだけナラティブに書く。

ある程度の簡略化は許容しつつも2ページに収めることで、見開きで全体を見られるメリットがあることを期待している。 VSCodeの拡張機能Printを使う [2] ことでPDFが作成できるが、印刷画面での倍率を75-80%とする [3] ことでだいたい1ページ1000字程度のレイアウトを作ることができ、2ページのPDFになる。

まとめに図を入れることはあまり考えていなかった。 図のほうがわかりやすい場面というのもそれなりにあるので、うまい方法を考えたい。

論文読みで相応の数をこなしていけば、矢谷流論文の読み方にあるように読んだ論文のクラスタリングに取り組めよう。 しかし現状ではそれほどの本数が読めるとは思っていないので、いまは読みの練習と割り切って少しずつやっていく。

[1] Rebuild.fmのエピソード300omoさんゲスト回)でも原書(洋書)に対して言及されている。
[2] かつてはPrintCodeを使っていたがVSCodeにdeprecatedと言われてしまったので、別の拡張機能に乗り換えた。
[3] VSCodeの設定画面から print.fontSize を変更してもなぜか文字サイズに反映されない。次善の策としてブラウザでの印刷時にサイズを縮小することで対応している。

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